子犬の育て方
パピヨンのハンドラーに求められるもの
ショーで活躍するパピヨンのハンドラーには、一般社団法人ジャパンケネルクラブ公認の資格があります。
資格にはレベルに応じてC級・B級・A級・救士・師範の5つが定められており、
試験に合格しなければ取得できません。
それぞれにより受験者の条件も異なり、下のクラスを取得してから一定年数経過しなければ
受験できない場合もあります。
C級は一番下のクラスであり、満18歳以上でジャパンケネルクラブの会員を1年以上、
居住地のブロック協議会から認められれば受験可能です。
受験者自らが用意したモデル1頭と、実技試験に挑みます。
B級はC級の取得から2年後、もしくは2年後の年度内で認められたら受験が可能で、実技試験はモデル犬が2頭です。
このように上のクラスになればなるほど必要な年数が増え、A級と救士には実技試験に加えて、学科試験も用意されています。
最上位の師範は他とは違い、指導的な立場に従事している人のみ受験できます。
満55歳以上で救士経験が10年以上、委員会の推薦と協議会の承認を得なければ、試験に挑戦することすらかないません。
つまりパピヨンのハンドラーで最上位まで上り詰めるためには、知識と技術に加え経験も必要です。
パピヨンと晴れ舞台に立つには必須
ドッグショーは、パピヨンの檜舞台です。
全国から注目が集まる一大イベントに出陳し、高い評価を得たいと考える愛犬家は多くいます。
ドッグショーはパピヨンだけではなく、ハンドリングをする人々にとっても大きなイベントです。
一般的にはそれほど技術は必要ないと思われがちなハンドリングですが、
スムーズに歩かせるだけでも高度な技術や経験が必要になります。
ジャパンケネルクラブがその技術を認定する制度も用意していることから、人間にとっても大切な舞台なわけです。
つまりドッグショーというのは、出陳するパピヨンとそれを操る人々がいなければ成り立たないと言っても過言ではありません。
だからこそ多くの人々と愛犬が出陳を目指し、日頃から訓練に励み晴れ舞台に立つ時を待っています。
パピヨンなどの犬と一緒に晴れ舞台に立ちたいなら、技術を磨き知識を積み重ねながら、目指してみるのも良いかもしれません。
2021年現在、ジャパンケネルクラブに認められている人は全国に約6600人しかいません。
最上位の師範に至っては、わずか3人という狭き門です。
それほどほどまでに難しいと言えますが、愛犬家なら目指すべき価値があります。